手根管症候群
このような症状はありませんか?
- 小指以外の指先がしびれる・痛みが出る
- 夜間や早朝にしびれや痛みが強くなる
- 手を振るとしびれや痛みが緩和される
- 物をつまむような動作がやりづらい
- 手首の痛みがあり、家事や仕事がつらい
手根管症候群とは
手首の部分にある骨(手根骨)と横手根靭帯に囲まれたトンネルのような空間を手根管といいます。その空間に9本の指を曲げる腱と1本の神経(正中神経)が通っています。手根管の中で正中神経が圧迫されることでしびれや痛み、動かしづらさなどの症状が現れるものを手根管症候群といいます。
手根管症候群の原因
手根管症候群は特発性のものが多く、何らかの理由で手根管内の圧が上がり、正中神経が圧迫されることで起こります。40代以降に多く、男女比は1:2~1:5で女性に多い疾患です。特に妊娠、出産期の方はホルモンバランスの変動が大きいため発生頻度が高いです。
また、更年期の女性は女性ホルモンが減少することで腱鞘の浮腫や保護作用の低下が起こるため、発生しやすくなっています。
その他に、骨折や切創などの怪我、仕事やスポーツでの手や指の酷使、透析をしている人などに発症しやすく、関節リウマチや甲状腺機能低下症、腫瘍などの合併症として発症することもあります。(続発性)
最近では、スマホやパソコンを長時間使用することで神経の形に変化が現れるため発生しやすくなることもあります。
手根管症候群の主な症状
手根管症候群の初期症状としては示指(人差し指)、中指にシビレ・痛みが出ます。最終的には正中神経の支配領域である、親指、人差し指、中指、薬指の半分にシビレ・痛みが現れます。手の甲や手首より手前がしびれることはありません。急性期にはシビレや痛みが明け方に強く出ます。シビレ・痛み以外の症状には手のこわばり感があり、手を振ったり、指の曲げ伸ばしをしたりすることで楽になります。
症状が進行していくと親指の付け根の筋肉が痩せ、親指と示指(人差し指)できれいな丸を作ることができなくなっていきます。(OKサイン)
その結果指先を使う動作が鈍くなり、ボタンのつけ外しができない、小銭をつまむことができないなど日常生活でも支障をきたしてしまいます。
当院の手根管症候群へのアプローチ
当院では今現れている症状に対して鍼治療や筋膜リリースといった施術を行い、痛みやしびれを取り除くことでお困りの症状を改善していきます。痛みが出るという事には必ず原因があります。
例えば日常生活やお仕事中の姿勢・動作により負担が蓄積すると筋肉が疲労し、硬く収縮することで血流が悪くなり、痛みやしびれが現れやすくなります。
そこに鍼を用いて、マッサージでは届かない筋肉の深部や軟部組織まで【ここに!】というピンポイントの箇所に直接アプローチをする事で、本来人間が持っている自然治癒機能を後押しし、手首の神経の圧迫を改善していきます。
また、骨盤矯正を行うことで骨格の歪みやお身体の使い方、左右のバランスの偏りといった根本の原因となる姿勢を改善し、お身体全体の力が効率良く使えるようになるため手にかかる負担が軽減し、手根管症候群を繰り返さないお身体づくり、根本改善をしていきます。手首周囲の痛みでお困りの方はぜひ一度お気軽にご相談ください!
この記事の執筆者
吉田勇樹Yuki Yoshida
柔道整復師、鍼灸師
私自身、学生時代はケガが多く、治療院に通っていました。
ケガの治療だけでなく、不安や悩み、心のケアまでしっかりしてくれたことに感動し、私もそのような治療家になりたいと思うようになりました。
親切・丁寧をモットーに、不安や悩みも解消できる患者様の気持ちに寄り添った治療を大切にしています。
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