テニス肘（外側上顆炎）って何？

テニス肘（外側上顆炎）は、肘の外側の骨である外側上顆周辺の痛みのことで、肘の外側の筋肉に炎症が起こる疾患です。

テニスをする人に多く見られるため、この名前がつきましたが、テニス以外にも、パソコン作業や家事など、手を使う動作を繰り返すことで発症することがあります。

正式には「上腕骨外側上顆炎（じょうわんこつがいそくじょうかえん）」といいます。

テニス肘（外側上顆炎）の症状は？

テニス肘（外側上顆炎）の症状で多いのが肘の外側に痛みや腫れ、こわばりなどが現れることです。

また、肘の外側にある外側上顆という部分の圧痛なども症状として出てきます。

頻度としては、外側の痛みが多いですが、内側の内側上顆に痛みが出ることもあります。割合としては、外側が7割、内側が1割です。

手首を反らす動作や、物を握ったり、持ったりするときに強く痛みを感じるのが特徴です。ひどい場合は、腕を垂らしているだけでも痛みが出ることがあります。

テニス肘（外側上顆炎）の原因

テニス肘（外側上顆炎）の原因は、肘の外側にある筋肉の使いすぎや、繰り返しの負担によって、筋肉や腱に炎症が起こることです。

腕や手首、指を使う際の筋肉の使い過ぎや硬さが原因となり、付着部である肘の外側が痛くなるのが特徴です。

筋肉の付着部の微小な断裂や骨膜の炎症である為、筋肉の太い部分とは違って血流も少なく症状が長期化しやすい傾向があります。

テニスを行っている方は発症しやすく、なかでも中年の初心者は特に発症しやすいです。

また、30代～50代の主婦の方も家事などで肘に負担がかかるため、テニスと関係なく発症することが多いです。

テニス肘（外側上顆炎）の検査方法

肘に痛みがあるが、テニス肘（外側上顆炎）かどうかわからないという方も多いのではないでしょうか。

テニス肘（外側上顆炎）の検査方法をいくつかご紹介いたします。

どの検査方法も簡単に検査することができます。検査方法を実際に試してみて痛みが出る場合は、外側上顆炎の疑いがありますので、是非一度当院にご相談ください。

椅子の持ち上げテスト

テニス肘（外側上顆炎）の検査方法の一つ目は、椅子の持ち上げテストです。

やり方としては、肘の関節を伸ばし、手のひらを下に向け椅子を持ち上げようとすると外側上顆に痛みが出る場合は、テニス肘（外側上顆炎）の疑いがあります。

トムセンテスト

テニス肘（外側上顆炎）の検査方法の二つ目は、トムセンテストです。

やり方としては、肘の関節を伸ばし、手のひらを下に向け手首を上に曲げます。別の人がこの手を手のひら側に押し下げると外側上顆に痛みが出る場合はテニス肘（外側上顆炎）の疑いがあります。

中指伸展テスト

テニス肘（外側上顆炎）の検査方法の三つ目は、中指伸展テストです。

やり方としては、肘を伸ばし、手のひらを下に向け中指を伸ばします。別の人が、中指を手のひら側に押し下げると外側上顆に痛みが出る場合はテニス肘（外側上顆炎）の疑いがあります。

当院でのアプローチ

ミライエ鍼灸整骨院では、テニス肘（外側上顆炎）の治療に、鍼治療や筋膜リリース、テーピングなどの患部周辺への直接アプローチを行っています。鍼治療では、鎮痛効果や筋肉の硬さを取ることを目的に、筋膜リリースでも筋肉の硬さを取ることを目的に治療していきます。また、テーピングを行うことで肘関節を固定し、運動に制限をかけて安静を保持します。そうすることで、固定力・圧迫感ともに良い状態で痛みや負担がなく日常を過ごせるようになります。

それに加えて、当院では肩甲骨の位置や姿勢など体幹の使い方を治す方法も取り入れています。なぜなら、人間の身体は手先で力を出すよりも、体幹周りの力をうまく利用した方が体に対する負担の少ない構造となっているからです。

実際に、当院の施術によってお身体のバランスを調整することで、テニス肘（外側上顆炎）の痛みが軽減した患者様も多くいらっしゃいます。

テニス肘（外側上顆炎）は、放置すると長期化、慢性化してしまうことがあります。肘の痛みが出てから早めにご相談いただくことで、根本的な改善を目指すことができます。

テニス肘（外側上顆炎）はほとんどの方に、初回の施術直後から変化を実感していただける得意な症状の一つですので、安心してお任せください。肘の症状でお悩みの方は、是非一度ご相談ください。